横浜白門会支部創立120周年「箱根駅伝ルート」散策紀行 最終回(小田原→芦ノ湖編)

箱根駅伝紀行 小田原から芦ノ湖ゴールまで。
今回は小田原駅で神奈川県合同白門会の各支部及び地域白門会の皆様と一緒に芦ノ湖を目指します。

小田原中継所

小田原中継所は現在小田原市の風祭という所に設けられている。この風祭には、小田原の後北条家に仕えた忍者「風魔一族」の伝説がある。風祭には、風魔の忍者城があったという伝承があるが、風魔一族そのものが謎多き存在である。
風魔一族の頭目は代々風魔小太郎と名乗り、小田原城が秀吉の手に渡った時から、その動静は不明である。ただ、最後の頭目である風魔小太郎の特徴として背は高く体も大きく顔も鬼の様であったとされ、後北条家滅亡後の動きは風説のみであるが、風魔小太郎は盗賊の親分として関東一円を荒らしまわったが、風魔の忍者として働いていた下の者たちによって捕らえられて斬首されたという。
この風祭には風間(かざま)一族が住んでいたという説もある。その頭目は風間(かざま)小太郎と呼ばれていたという。カザマをフウマと読んだのかは判明しないが、歴史の中に風魔は消えていった。
この先の箱根駅伝ルートは、歩道もなく、車の往来が激しい道でもあるので、歩いて登ることは危険であるとして、バスで箱根湖畔迄行くことにした。

箱根神社

ゴール地点から芦ノ湖を望むと、赤い鳥居が見える。この鳥居の先に箱根神社の社が建てられている。また、昔、芦ノ湖に住む九頭竜が暴れるのを鎮めた、九頭竜社もある。
箱根神社に限らず、神奈川県の丹沢山系、静岡県伊豆半島の天城山系には、多くの山岳信仰の痕跡があり、修験道が盛んにおこなわれていた。
中央大学の選手が山登りで活躍できるように祈りを込めてきた。

箱根関所跡

駅伝のゴール直前のルート横に箱根関所跡がある。関所の規模はかなり広く、旅人を溜める監視場所、関所役人が関所手形を確認する所などが展示されている。また旅人を溜める場所は丘の上から役人が監視できるようにしてあり、同時にその場所から芦ノ湖を泳いだり、小舟を使ったりの関所破りを監視できるようにしてある。

箱根駅伝ゴール

箱根駅伝ゴールには、現在駅伝ミュージアムが建てられており、箱根駅伝の100年の歴史の記録が展示されている。私達も知らないような出来事も展示されており、箱根駅伝を支えてきた多くの人達の苦労や喜びを感じることができる場所である。
この場所で、この箱根駅伝紀行は終了となる。横浜白門会支部の創案で始めた事業であるが神奈川県合同白門会の各支部、地域白門会の皆様と一緒にルートを歩くことができたことが最もうれしい出来事であった。
暑くて日射病になりかかった時や、肌寒くて手をこすりながら歩いた時も有りながら、みんなで頑張ったことが素晴らしいことであった。
最後まで、お付き合い頂きありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

 

横浜白門会支部
支部長
小田原眞人 拝。